肌着は時と場合によって使いわけましょう
服の下に着る下着には、大きく3つの役割があります。 まず1つ目は、体温調節です。暑がりな人もいれば、寒がりな人もいるように、体感温度は人によって異なります。女性なら、冷え性だという人も多いのではないでしょうか。また、仕事で屋外にいることが多いという人もいれば、デスクワークが多い人もいて、普段生活する環境もさまざまです。同じ天候の下でそれぞれが過ごしやすいように、シチュエーションに合った下着を着けて体温を調節する必要があります。
2つ目は、肌を健康に保つこと。肌着を着けないでいると、肌に汗や皮脂の汚れをつけたまま放置することになり、痒みが出たり、服がべたついて不快だったりします。慢性的な肌荒れや、背中ニキビの要因になることもあります。吸湿性、速乾性にすぐれた肌着は、汗や汚れを吸いとり、肌を清潔に保ってくれるのです。また、乾燥する時期は、肌の保湿の役目も果たします。肌を包み保温することによって、肌から水分が出ていくのを防いでくれるのです。
3つ目は、服を清潔に保つこと。例えば、デリケートな素材が使われているなどで、あまり強くゴシゴシと洗えないような服でも、肌との服の間に肌着をはさむことで、汗や皮脂の汚れが服につくのを防ぐことができ、強く洗う必要をなくしてくれるので、服を長持ちさせることにつながるのです。
このように、肌着には様々な働きがあり、それぞれの働きに合った形があります。寒さを感じる時には袖のあるものを着たり、首周りが寒い時にはハイネックを着たり。襟が広く開いているタイプの肌着は、襟元から見えることを気にせずに服が選べるので、上着を着ない時期などに重宝します。 服のこと、体のこと、そして過ごしやすさを考えながら、肌着を使いわけることが大切です。