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バストの構造と、重みを支えるクーパー靭帯
バストのふくらみの中には、母乳を分泌するための乳腺、乳腺を柔らかく包み込んでいる脂肪、そして、それらの皮膚を胸の筋肉に繋ぎ止めている「クーパー靭帯」と呼ばれる繊維の束が入っています。加齢とともに起こるバストの下垂は、このクーパー靭帯が伸びたり、切れたりすることが原因です。痛んでしまったクーパー靭帯は、二度と修復されることはありません。つまり、バストの下垂を防ぐためには、いかに、このクーパー靭帯を伸ばしたり切ったりしないでいるかということが重要なのです。
クーパー靭帯は、バストが大きく揺すぶられたり、過度な力がかかると傷みます。スポーツによる振動や、強いバストマッサージなどでも簡単に傷んでしまうので、用途に合ったブラジャーを選び、正しく着けることがとても大切です。
今持っているブラジャーは、本当に体に合っていますか?
クーパー靭帯の状態を保ち、傷めないようにするために、今持っているブラジャーが本当に自分の体に合っているか、確かめてみましょう。ちょっとした動作でストラップがずり落ちてしまったり、ワイヤーが当たっていたり、アンダーベルトがきつすぎるブラジャーを着けていませんか?合わないブラジャーを着け続けていると、ボディラインの崩れに繋がる恐れがあります。
あるいは、本来は体に合っているはずなのに、着け方を誤っているために、着け心地が悪くなっている場合もあります。または、一度着けたら脱ぐ時まで着けっぱなしということはありませんか?正しく着ければ、同じブラジャーでも、着け心地がまったく違ってくる、などということもあります。そして、動いていれば少なからずブラジャーはずれるので、つけっぱなしにせず、トイレに行った際などに、着け直したり、バストの位置を直したりすることが大切です。