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ベストな状態の下着を着けることが大切

長く着ている下着は、体に馴染み、着けていてラクなことが多いですが、どんなに着心地がよくても、古く傷んできた下着を着けていることは、様々な問題を引き起こします。どんなに値段が高い下着でも、寿命はあるのです。

ブラジャーなら、アンダーベルトが伸びていれば、きちんと胴体をホールドできませんし、ストラップが伸びていれば、胸をリフトアップすることができません。正しいフィッティングが得られなければ、下着をつける意味も損なわれてしまうのです。

ベストな状態の下着を着けるからこそ、美しい姿勢が保たれ、下着の効果が発揮されるのです。正しいフィッティングが得られない状態では、下着をつける意味が薄れてしまいます。ベストな状態の下着をつけ、美しい姿勢やスタイルが保つためには、下着を正しい方法で洗い、収納し、古くなったら買い替えることが重要です。

理想的な下着の枚数

理想的な下着の枚数は、ブラジャーなら1週間分の7枚、ショーツはブラジャーとセットのものと、それと似たデザインのものを1枚ずつプラスした14枚を持っておくことがオススメです。ショーツが多い理由は、一日中ヒップを包んでいるため、立ったり座ったりの動作による伸び縮みが激しく、また座った時などには体重がかかるので、ブラジャーに比べて生地が傷みやすいからです。また、ショーツもブラジャーも、普段用、生理時用、就寝時用、旅行用、非常用など、用途に分けて用意しておければ尚良いでしょう。

洗う時は、優しく丁寧に

素敵なデザインや気に入った着心地のお気に入りの下着をずっと大切にしたいなら、優しく手洗いしてください。いくつものパーツが組み合わされ、複雑に作られているブラジャーや、繊細なレースが使われているようなショーツは、洗濯機で洗うと、生地を傷めてしまう可能性があるからです。

また、下着は直接肌に触れるものですので、汗や皮脂でどうしても汚れやすくなります。汚れは、ついたままにしておくと、黄ばみや臭いの原因になりますので、脱いだらなるべく早めに洗うことも大切です。その際は、下着用の洗剤を使うと、より効果的に汚れを落とすことができます。

洗う前に、洗濯表示のタグを確認する

服についている洗濯表示のタグは、殆どの下着にもついていて、どんな洗剤を使い、洗どうやって洗って乾かせばいいのかを教えてくれます。下着を洗う前に、必ず確認してください。特に、シルクやコットンは、シワや縮みが発生しやすいので、注意しましょう。また、洗う時に熱いお湯を使うと色落ちなどの原因になるので、水やぬるま湯で洗うようにしましょう。

洗濯表示マークの、洗濯方法の表示例

・液温は40℃を限度として、洗濯機で洗濯可。
・液温は40℃を限度として、洗濯機の弱水流または弱い手洗い。
・液温は40℃を限度として、洗濯機の弱水流または弱い手洗い。
・液温は40℃を限度として、洗濯機の弱水流または弱い手洗い。
・洗濯機の場合は、洗濯ネットを使用。
・液温は30℃を限度とし、弱い手洗い(洗濯機は使用不可)。
・液温は30℃を限度とし、弱い手洗い(洗濯機は使用不可)。
・中性洗剤を使用。
・水洗い不可。
・ドライクリーニング可能。溶剤はパークロエチレンまたは石油系のものを使用。
・ドライクリーニング可能。溶剤は石油系のものを使用。
・ドライクリーニング不可。
・塩素系漂白剤による漂白可能。
・塩素系漂白剤による漂白不可。
・アイロンは210℃まで。高い温度(180℃~210℃)使用。
・アイロンは160℃まで。中程度の温度(140℃~160℃)使用。
・アイロンは120℃まで。低い温度(80℃~120℃)使用。
・アイロンかけの際はあて布を使用。160℃までの中程度の温度(140℃ ~160℃)使用。
・アイロンかけ不可。
・弱く手絞り、洗濯機での脱水は短時間で。
・絞ってはいけない。
・つり干しがよい。
・日陰のつり干しがよい。
・平干しがよい。
・日陰の平干しがよい。

ブラジャーの洗い方

①準備

大きめの桶に30~40度のぬるま湯を入れ、下着用の洗剤を溶かす。
ブラジャーからパッドを外しておく。

②数分間漬け置く

洗剤液が入った桶にブラジャーを入れ、数分間漬け置く。

③優しく丁寧に押し洗いする

型崩れしないよう、カップの内側を表にして、優しく丁寧に押し洗いする。色落ちや生地の劣化を防ぐため、長い時間洗いすぎない。

④パッドをもみ洗いする

外しておいたパッドを押し洗いする。ストラップやアンダーベルトも、お湯のなかで軽くもみ洗いする。

⑤軽く絞り、すすぐ

ワイヤーを曲げないように気をつけながら、通度に力を入れて2~3回絞った後、新しい水に取り替えてすすぐ。下着用洗剤は水に流れやすいため、すすぎは1回でOK。

⑥脱水して陰干しする

洗濯機で軽く脱水し、かたちを整えて陰干しする。型崩れしないように、アンダーベルトをビンチでつまみ、さかさまにつるす。

ショーツ・肌着の洗い方

シルクやコットン素材、繊細なレースがついているものなどは、デリケートなので、ブラジャーと同じように手洗いする。ショーツも、基本的に漬け置き洗いで良い。腰まわりや鼠蹊部、クロッチ部分の汚れが気になる場合は軽くもみ洗いする。ウエストラインを上にして干す。

一般的な肌着は、洗濯ネットに入れて洗濯機で洗う。キャミソールは上部を長めにとって、ハンガーにかけて干すと乾きやすい。