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体質や体型に合わせて下着を選ぶ

女性の体は、年齢を重ねていくと、様々に変化します。特に、30歳ごろからはその変化が顕著になり、女性ホルモンや血行の乱れから、疲れやすい、肩こりがひどい、体が冷える、などの症状が出てくることも多いでしょう。

また、年齢に関わらず、気圧や気温などの天候や、生理などの原因で、体調が悪くなることもあります。でも、こうした不調は、下着を工夫することで軽減できることがあるのです。

現代では、体の不調を改善する働きのある、様々な機能を持たせた下着もたくさん開発されています。用途によって、着ける場所も素材も実に様々です。中には、単体ではなく、組み合わせて使用することで、効果が倍増するものもあります。

女性の体形の悩みを解消するための下着もあります。着けることで体形を補正する機能があったり、継続的に着けて、美しい体形になるサポートをしてくれる機能を持つものなどです。

様々な下着がありますので、自分の体調や体質に合ったものを選び、悩みや不調を解消する手助けにしていきましょう。

①敏感肌の人

使われている素材や、生地の風合いが肌に刺激にならないか、よく確認する。肌が蒸れるとかぶれやすくなるので、通気性・吸湿性に富んだものを選ぶと良い。一般的に、化学繊維よりも天然繊維を選んだ方が肌に優しいが、化学繊維が使われていても、気に入った下着を着けていた方が肌に潤いを与えることもあるので、臨機応変に。

②冷え性の人

冷え性の改善には、首、手首、足首の3つの「首」を温めることが重要。下腹部も大切なので、保温を意識するとともに、血行不良は冷え性が悪化を招く場合もあるので、リンパや血液の流れを阻害しないよう、締めつけの強い下着は避ける。ゆったりしたサイズ、デザインの下着がおすすめ。

③汗かきの人

吸湿性・速乾性に優れた素材・デザインの下着を選ぶ。その際、肌着の首元は、洋服のデザインに合わせて、覗かないように。脇に汗取りパッドがついた下着を選ぶのも良い。また、体のラインに添うものの方が、吸汗しやすい。臭いが気になる場合は、防臭・抗菌機能がある下着を着ける。

④生理中の人

体が過敏になり、ストレスを感じやすくなる生理中は、体をきつく締めつける下着は避ける。カップつきのキャミソール、深履きショーツなど、ゆったりとした下着は、リラックスできるのでオススメ。また経血の多い日は、サニタリーショーツを使って、ナプキンのずれを防げば、就寝時でも安心。反対に少ない日には、布ナプキンを使って、よりリラックスするのも良い。

⑤体形が気になる人

引き締めたいところに補正下着、ボリュームアップしたいところにパッドを使えば、希望のボディラインに近づけることが出来る。ただ、補整下着には、実際の体をスタイルアップする働きはないので要注意。一方でタンガは、ヒップを覆わないので、着方によってはお尻の筋力が鍛えられ、ヒップアップにつながる可能性も。どちらにしても、下着で得られる補正効果は一時的なもの。

⑥むくみやすい人

むくみは血行不良からくる冷えや、加齢によるストレス、筋力の衰え、自律神経失調症などからくる。締めつけの強い下着を着けていると、リンパや血液の循環が悪くなり、むくみの原因になるので、ゆったりとしたリラックスできる下着を着ける。また、立ち仕事は多い人は、重力で体内の水分が下に溜まり、足がむくみやすくなるので、着圧ソックスや着圧インナーを上手に使うと効果的。