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ショーツも購入する前に必ず試着しましょう
ショーツを購入するとき、なんとなく、ブラジャーとおそろいのものを買っているという人が多いのではないでしょうか。ランジェリーショップなどでは、よくセットで売られていますし、ブラジャーとセットのデザインの方が、かわいくて、素敵ですから、そうしたくなる気持ちはわかります。でも、シンプルに考えてしまいがちなショーツ選びは、実はブラジャーを選ぶよりも難しいのです。
ブラジャーを選ぶ場合は、サイズ展開が豊富ですし、好きなカップの形、ワイヤーの有る無しなど、選ぶ基準となる要素がたくさんあるので比較的楽に絞り込めるのですが、ショーツは構造が非常にシンプルなうえ、通常MサイズかLサイズしか選択肢がありません。下着売り場では平たく並べられているショーツが、自分の体にどう立体的にフィットするのかを知るには、熟練の経験と想像力が不可欠です。それでも、実際に履いてみると、思いのほか浅かったり、股のくいこみが強かったり、きつかったりすることも珍しくありません。もし、ブラジャーとセットのショーツの中から合うものが見つからなかった場合は、似た色やデザインのものを探すといいでしょう。
また、体に合っていないショーツを履き続けていると、骨盤がゆがんだり、皮膚が黒ずんでしまったり、体調を崩してしまう可能性もあります。ですから、ショーツを購入するときは、今つけているショーツの上から、必ず試着をして、自分の体に合っているかどうかを確かめることが重要なのです。
デザインより履き心地で選ぶ
ショーツの上から試着したら、そのまま座ったりしゃがんだり、その場で歩いたりして、善段する動作をしてみて体にフィットしているかを確認しましょう。どこかが締めつけられたり、きつさや違和感を感じるところがあったら、サイズや形状を変えてみましょう。同じデザインで、違う形のものがある場合もありますから、見つからなければ店員さんに聞いてもみるのもいいでしょう。
よくありがちな、“Lサイズは太った人が履く”という考えは、大きな問違いです。普段のサイズがMサイズの人も、一日中動きまわるときは、Lサイズのショーツを履いた方がラクに動けます。また、ブラジャーと同様に、ショーツの裏側もきちんと見ることが大切です。縫い目が粗かったり、硬い生地のレースやゴム、飾りが使われていたりすると、肌とこすれてしまい、トラブルのもとになります。自分が敏感肌なら、生地の素材や商品タグがチクチクしないかも確認しましょう。ショーツはサイズやデザインだけでなく、履き心地で選んでください。
下記に、選ぶ際のチェックポイントを挙げます。
①座ったとき、ショーツの深さがたりているか
ショーツが下がっているように感じるなら、それはショーツが腰の厚みや深さに合っていないから。より深履きのタイプのショーツを選ぶか、ワンサイズ上のサイズを。
②ゴムがきつくないか、あたらないか
ウエストのゴムがおなかにくいこんだり、きつく感じられるなら、ワンサイズ上に。ゴムが固かったり、直接肌にあたるデザインのものは選ばないように。
③足ぐりが太ももの付け根にくいこまないか
足ぐりが狭く、動きにくいショーツは、鼠蹊部を圧迫し、リンパの流れを阻害します。その結果、むくみが起きたり、太ももの付け根の皮膚がこすれて黒ずんでしまったり、ひどい場合は免疫力の低下を招いてしまう場合も。
④股にくいこんでいないか
股に強いくいこむのは、フロントとバックの構造が体に合っていない証拠。サイズ違いではなく、ほかの形のショーツを。
⑤クロッチの幅が体にあっているか
クロッチの幅が広すぎると、股の部分がもたついて動きにくくなる。狭すぎると足を動かしにくくなり、肌がこすれる。どちらも避けた方がいい。
⑥生地や縫い目、レースに違和感がないか
肌に直接あたるショーツの生地が、つけていて心地いいか。縫い目が細かいか、飾りやレースが肌にこすれたり、あたったりして痛くならないかなどを確認する。
履き心地のよいショーツは、女性の体を守り、いたわり、内側からも美しくしてくれるものです。自分の体に合ったショーツに出会うまで、何度でも試着してお気に入りを探しましょう。